ローマンシェードとはカーテンのようにひだを作らず、マジックテープのついたレールと生地に通したコードを使ってファブリックをたたみあげていくスタイルです。
一般的にはプレーンな形で仕立てることが多いのですがアレンジによっては様々なスタイルで表現することができます。
ローマンシェードのタイプや取り付け方は多種多様
まず基本形です。
基本的なローマンシェードの取り付け例
生地の下の部分には錘のためのバーが入っています。直線で 囲われた四角形ですね。生地の組成によっても四角形の表情が変わります。
こちらはスペイン製のコットン。まっすぐですね。
リネン100%の生地です。裾が緩やかにたわんで美しいラインが出ます。
この形を基本形とすると1本の木の幹から枝葉がわかれるようにアレンジが広がります。
プレーンなローマンシェードは生地の柄の美しさをそのまま見せることができます。美しい柄はまるで絵画のように窓を飾ることができます。
デザイナーズギルドのリネン100%の生地。
VillaNova PICTURE BOOKの中の広幅使いの生地。
生地の周囲を囲むアクセントをつけた事例
そこから少しアレンジして生地の周囲を囲むようにアクセントをつけると、
LittleSanderson ALPHABET。
CLARKE & CLARKE。
WILLIAM MORRISいちご泥棒四方は共の生地をバイヤス裁ちしたもの。
フランストワルドジュイがらコットンネイビーのパイピングテープ。
裾にアクセントを用いた事例
さらに裾にアクセントを用いたスタイルです。
GANCEDO+CLARKE&CLARKEアクセントの配分も思いのまま。
三角形のアレンジにはのびどめテープとブレードをのせて。プレーンなボイルもここまでアレンジできます。
同じ部屋にあるバランスの形に合わせた裾デザインです。
リネンのプレーンシェードにはビーズのフリンジをつけて。メンテナンスを考えて後ろ側にマジックテープを使って脱着できるようにして あります。
子供部屋にボンボンフリンジは よく合います。このタイプのフリンジはクリーニングにも対応するためフリンジを生地の上からのせても大丈夫です。
*裾アクセントの場合はせっかくアレンジを入れた裾デザインがシェードを途中まで上げたときにもそのデザインがちゃんと見えるように縫製します。
絵羽柄のレースをシェードに取り入れる時にはバーを入れる位置を調整し、お仕立てします。プレーンシェードが華やかになります。
柄の違う生地で組み合わせた施工例
コンビネーションできる柄の違う生地で組み合わせた施工例です。
ジムトンプソンリネン100% シェード+カーテン。
スペインの生地にはストライプが多いのです。
ガストンダニエラのコットン。男の子の部屋です。
同じ生地でローマンシェードとカーテンの組み合わせ事例
同じ生地でローマンシェードとカーテンの組み合わせです。
五洋インテックス(KOBE) フラットカーテンと組ませて。
スペイン アントニオフェレ ハトメカーテンと組ませて。
バランスとの組み合わせ例
バランスとの組み合わせです。
クラーク&クラーク 子供部屋。
LittleSanderson ALPHABET ZOOとギンガム
Sanderson EMMA BRIDGEWATER THE DORESSOR (柄だしに気を使います) 。
Sanderson EMMA BRIDGEWATER THE DRESSOR。
デコラティブなシェードのスタイルにバルーンシェードがあります。
上部のギャザーを2段重ねて ボリュームを出しています。 ポリエステルという生地の性質もボリューム感をだすのに適しています。
上げ下げしない窓にはスタイリングしたままいい状態をキープします。
レースのバルーンシェード。
対照的にシャープシェードというスタイルもあります。 生地の裏側に細いバーを入れて規則正しくたたみあげていくスタイルのシェードです。
スペイン アントニオフェレ リネン 100%。
特別なスタイルです。HANDMADEのイギリススタイルのローマンシェードの作り方です。
ストッパーはなく、サイドにつけたフックに8の字にコードを巻き付けて止めていきます。
ローマンシェードのコード式とチェーン式の違いについて
ローマンシェードの仕様には コード式とチェーン式があります。
コード式は最小幅180mmから製作可能なのでコンパクトな窓にはいいですね。メンテナンスとしては、何年もお使いいただくとコードが汚れてくるのでコード交換が必要 になります。
チェーン式は幅広いサイズに対応し、生地を下すときにも程よいスピードで降下するので操作性はコード式よりもいいかもしれません。(粒粒のプラスチックの人工的な感じに目をつぶれば……)
ルドファンではお客様とお話しをしながら操作性・メンテナンスなどのことも考えながらご提案します。
ローマンシェードをご検討中の方は、是非一度ルドファンまでお越しください。
おまけ:ローマンシェードの起源について
ローマのコロッセオの全盛期には、群衆は野外でのイベントの1日プログラムを通して座っていました。 スタンドでは太陽が熱くなりますので、長い日除けが 作られ、競技場に開かれ、日焼け止めが施されました。 日除けは、スタンドに伸びるポールに差し出されました。この日除けは The Velarium と呼ばれてい ました。 ヴェラリウムは、ローマコロッセオの格納式のパネル付きオーニングに付けられたラテン語の名前です。
現代のローマンシェードによく似たシェードで、裏にプリーツはありませんでした。違いは、ローマンシェードが水平に垂れ下がっていたことでした。今日のロ ーマンシェードは、窓の前に垂直に下がっています。