カーテンの装飾の1つである、“バランス”というものをご存知でしょうか?
名前だけだとなかなか判りにくいのですが、これはカーテンの上部につける幕体で、「上飾り」とも呼ばれるカーテンの装飾の1つなのです。
その歴史は中世ルネサンス時代に始まり、バロック時代、ロココ様式と変化してきました。バランスはその建築様式に合わせて様々なスタイルがあります。カーテンにバランスをつけることによって、お部屋をクラシカルな空間に変えることが出来ます。
今回はバランスの施工例をご紹介します。
バランスの長さは、一般的にカーテンの丈寸法に対して15%程度の長さといわれています。基本形はストレートバランスのデザインカットと言います。
上の写真ではバランスに合わせて、小窓のシェードの裾にもデザインカットを入れます。
こうすることで大きさの違う窓でも統一感が生まれます。またアクセントにタッセルやトリムをつけることでさらに装飾性が増し、雰囲気のある空間を演出することが出来ます。
上の写真のドレープカーテンはスペイン製のダマスク模様で、シェードはプレーンの生地です。海外のカタログはお部屋のコーディネイトができるように作られていて、カタログには同じカラーを使った様々な柄の生地が載っています。そこから選ぶことで異なる生地を使用しても統一感がありながら、さらに変化のある部屋作りがお楽しみいただけます。
ドレープの中のレースは、どちらもバルーンシェードと言われるスタイルですが、フリルが無いタイプとフリルがあるタイプをお部屋の雰囲気に合わせて選ぶことが出来ます。
また生地に合わせて、バランスの裾部分にパイピングを施したり、コードを入れたりとアレンジをすることが可能です。上の写真は2種類の生地をバランスとドレープに分けて使った例です。
バランスに使った生地をタッセルに使用し、パイピングテープに同じものを使用することで、異なる柄でもこのようにまとまりのある仕上りになります。またコードを付ける場合は、柄に合わせて濃い色を使用すると全体が引き締まります。
歴史を得て様々に変化してきたバランス。様々なスタイルがあり、デザインカット、トリムなど選ぶ楽しさがあります。
ぜひ一度ルドファンにご相談にいらしてください。