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ドレクセル・ヘリテイジ 修理&塗替えの施工例(東京都世田谷区)

アメリカ・ノースカロライナ州の高級家具メーカー「ドレクセル・ヘリテイジ」。
繊細なデザインとスパッタリングと呼ばれる特徴的な仕上げによる家具は、高級家具の代名詞となりました。
日本においても住宅事情に合わせリサイズされた家具を40年近く生産し続けてきましたが、2019年8月を以て生産終了が決まり、ドレクセルヘリテイジの歴史の幕が下りました。

目次

大切な家具の修理のことならルドファンにお任せください

今回ご依頼いただいたドレクセルは1辺が1mほどあるテーブル。
独特の雰囲気を醸し出しています。

▲修理前のドレクセルテーブル

▲修理前のドレクセルテーブル

30年以上使い続けていらしたのですが、、表面の塗膜の剥離が目立ってきたということで修理のご依頼を頂きました。
確認したところ、側面についている飾りに割れが生じたり、取れてしまっている箇所もありました。

天板は杢目に沿って塗膜が剥がれているのがわかります。

▲ドレクセルテーブルの塗装の状態

▲ドレクセルテーブルの塗装の状態

側面の装飾が割れています。

▲ドレクセル側面の装飾部にクラックが入っている

▲ドレクセル側面の装飾部にクラックが入っている

▲ドレクセルテーブル側面装飾割れの状態

▲ドレクセルテーブル側面装飾割れの状態

場所によっては、糊切れおこし、外れてしまっています。

▲ドレクセルテーブル側面外れてしまった部品

▲ドレクセルテーブル側面外れてしまった部品

ドレクセルのスパッタリング加工

冒頭にも書いた通り、ドレクセルはスパッタリング加工といって、アンティーク家具で見られる虫食いによる独特の斑点を人工的に散りばめています。
仕上げの塗装に入る前に、ひと手間加えないとこの表情は再現できません。
スパッタリングは、独特の技術ですので、経験のある職人に依頼をする必要があります。

▲ドレクセルテーブル 黒い斑点がスパッタリング加工

▲ドレクセルテーブル 黒い斑点がスパッタリング加工

▲ドレクセルテーブル 黒い斑点がスパッタリング加工

▲ドレクセルテーブル 黒い斑点がスパッタリング加工

ドレクセルの修理作業工程

今回は剥離工程→木地調整→着色→ストライクアウト(剥がしぼかし)2〜3回繰り返す→ウォッシュコート→ペーパー掛け→目止め→色調整→シーラー→ペーパー掛け→
グレージング→上塗りクリアー2〜3回繰り返す→ペーパー掛け→スパッタ(染み飛ばし)→上塗りフラット3分消し

このような工程を経て作業を終えた後、1週間ほど塗料の臭いが抜けるまで自然乾燥させてお届けとなります。

▲元の塗装を剥離した状態

▲元の塗装を剥離した状態

▲ドレクセル家具修理の様子

▲ドレクセル家具修理の様子

▲ドレクセル家具修理の途中経過

▲ドレクセル家具修理の途中経過

仕上りはこの通り。

▲ドレクセルテーブル完成後の写真

▲ドレクセルテーブル完成後の写真

お預かりしたパーツだけでは足りず、足りない分は新たに作りました。

▲ドレクセルテーブル 側面装飾パーツ再生

▲ドレクセルテーブル 側面装飾パーツ再生

見事に復活です。ドレクセル特有のスパッタリングも再現されています。

▲スパッタリング加工を施した様子

▲スパッタリング加工を施した様子

思い出のある家具を代々引き継いでいくって大切なことですね。木材という地球資源は永遠ではありません。家具の高級木材「マホガニー」は伐採も使用も禁じられています。これからの家具は、必要とする人が引き継いで、また別の人へ引き継いでゆく。歴史の時を大切に刻んでいってもらいたいものです。

家具の修理をご依頼いただくにあたって

家具の修復にあたりましては、手順や仕様に加え費用等も含めたご説明をさせて頂き、お見積価格をご提示したうえでお預かりさせて頂いております。

どこまで手を加えるかで期間も費用も変わってきます。
例えば、軽くペーパーをかけて塗装をするのか、下地まで塗膜を剥離して塗装するかで仕上りも耐久性も変わります。

家具の修理をご検討の際は、自由が丘のルドファンにお任せください。
椅子やソファの張替え、家具の新規製作も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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