こんにちは。カーテンとインテリアの専門店、自由が丘のルドファンです。
当社の家具工場で製作できるものは、テーブルや収納家具といったいわゆる家具に限らず、建具(ドア類)も製作しています。
部屋を仕切るスライド式ドアをオーダーメイド
今回は、大田区にある小児科病院の院長先生から病院の1室を処置室と待合室に区切りたいとのご依頼を頂きました。
開口部が120㎝しかないため、既成のドアを設置すると間口が60㎝ほどしか取れず、狭すぎて出入りがしづらいので、スライド式3枚扉で対応することにしました。ところが、住宅設備メーカーが供給している建具では対応できるものはありませんでした。
既製品でないものは家具工場で作るということ
無ければ作ればよいわけで、当社の家具工場で3枚引戸を製作することにしました。
ドア1枚約40㎝、2枚は稼動するので開口部は約80㎝とれるので、間口も十分に確保できます。
今回の案件は、病院ということもあり、車いすでの出入りと床の段差をなくすバリアフリーという条件もクリアー出来ました。
オーダーだからできる下地や仕様のお話
下地の確認をしたところ、梁がコンクリートでしたので、扉を上から吊るす方式で設置できることが確認できました。床には、既存の子壁を撤去した際にでる床材が貼っていない部分を処理するために、段差の出ない厚みでダミーの化粧敷居をつけることにしました。
製作期間はご注文からお届けまでに約1か月ほどかかります。
家具の設置から内装仕上げまで
2人の職人さんが作業にあたっています。
特注家具は既製品のような取付説明書がありません。仕様決めした自分自身が一番よく理解しているので、施工時に的確な指示を出していきます。
既存の子壁を解体し、縦枠が照明のスイッチに干渉することと、部屋内にコンセントが必要なためための移動や増設については、いつもの地元の電気屋さんが対応にあたります。
小一時間で設置は完了。ドアの開閉も納まりも問題ないことを確認して大工作業は完了しました。
午後から壁紙を張替え、建具枠と既存壁のわずかな隙間をコーキング材で処理して完成です。
その場所だけに焦点を合わせて作るオーダー家具のメリット
既製品では対応できないことも、オーダーメイドなら大きさだけでなく、設置方法も現場に合わせて作ることが可能となります。既製品ですと、下地の場所や位置の指定があったりするので、製品自体安価でも建物側に作業が発生すると結果的に費用が掛かってしまうこともありますので、一概にオーダー=高価となるわけではありません。
オーダーメイド家具の種類
洗濯機置き場の上部の吊戸棚、押し入れの中の整理ダンス、既存の家具に追加の棚板、玄関収納、洗面台、キッチン、キッチン背面収納、リビングボード、TV台、ダイニングテーブル、食器棚、本棚など木材で加工できるものなら、無垢材、突板、メラミン、などさまざまな材料で製作いたします。
既存家具との色合わせを可能にする塗装ブース完備
また、塗装ブースも完備していますので、ウレタン塗装、ラッカー塗装などの塗装仕上げもお任せください。