こんにちは。カーテンと住まいのリフォームの専門店「ルドファン」の砂村です。
今回は、2日間で実施したカーペットの張替えと壁紙のリニューアル工事のうち、カーペットの張替えをご紹介します。
カーペットについて
フローリングと違って床を完全に簡単にしかも新しくできるのはカーペットの利点といえるでしょう。
クッション性の良さは脚や腰に与える衝撃を抑制し、転倒時のけがを最小限に抑えることができる。しかも断熱性、保温性、消音、防音性などから見ても高機能で安全性の高い床材であるといえます。以前はダニの温床になりアレルギー症状を増幅させるといった間違った情報が出たことにより、カーペットが「悪」という烙印が押されてしまい、家庭で採用されるケースが少なくなってしまいました。欧米ではカーペットの文化は根強く残っていますし、旅館や高級ホテルなどはいまでもカーペットが主流となっていることから見ても、カーペットのメンテナンスの良さ、耐久性の高さ、安全性が実証されているほかありません。また、コストパフォーマンスの良さもカーペットの特徴であり、施設側が採用する大切な要素になっています。
カーペットの安全性をまとめたサイトがありますので、詳しく知りたい人はこちらへ
カーペットの張替え
前置きはこのくらいにして、約30㎡、畳数に直すと18畳くらいの張替えのご依頼を頂きました。
カーペットを張り替えるときは家財をすべて移動しなくてはなりません。張替え自体はいっぺんにはがして張り替えるわけではないので、動かしながら少しずつ張り替えていきます。
先ずは、カーペットとフェルト(アンダーレイ)をはがします。こちらの現場の床下地はコンパネでした。フェルトは専用の糊(ラテックス)で部分接着されているためすべて撤去しなければなりません。
写真のフェルトは既存のものです。合繊フェルトといって繊維を集めてシート状にしたフェルトです。
当店では、クッション性が高いウレタンチップをシート状にした「ハイクッション」を推奨しています。歩いた時のクッション性は断然違います!
フェルトを敷き詰め、つなぎの部分はテープで固定します。この上にカーペットを敷いていきます。
カーペットには「目」があるので、光の入り具合をみて純目または逆目を決めていきます。濃く見えるか薄く見えるかという違いが出てきます。
カーペット自体は周囲に取り付けてある部材「グリッパー」に引っ掛けて固定します。逆さまに出ている釘に引っかかるイメージです。
あまり大きいサイズでは現場に入らないため、無駄の出ないこと、運べる大きさであること、運べる重さであることなどを考慮に入れ、カーペットを発注します。そのため、カーペット同士をつなぐ必要が出る場合があります。これをジョイントといいます。
今回は、廊下と洋室のとの境目でジョイントが発生しました。グルーがあらかじめ塗ってあるテープと専用アイロンを使用してくっつけていきます。
慎重かつ丁寧に時間をかけて少しずつジョイントをしていくのですが、この作業は職人さんの腕の見せ所です。熟練のなせる業です。
奇麗に仕上がっています。ちなみにこのカーペットは模様があるためかなり高難度でした。
如何でしょうか。作業に要した時間は約6時間。家財もすべて元に戻して完成です。踏み心地が改善されてとても良いとお客様からうれしい一言。
カーペット張替えをご検討の方は、お気軽にお問い合わせ下さい。出張コーディネート&見積もりもご利用いただけます。