こんにちは。東京 目黒 自由が丘のカーテンとインテリアの専門店「ルドファン」です。
上質なものは手をかけてあげることで、いつもまでも輝きを保ちます。家具の高級ブランド「ドレクセル・ヘリテイジ」もそんな輝きを保つブランドの一つです。
ドレクセル・ヘリテイジ ダイニングテーブルの修理・修復事例
今回は、エクステンションも含めると3m近い大きなダイニングテーブルの修復のご依頼でした。
何かの拍子にアイロンを置いてしまい、跡が残ってしまったということです。
ダイニングテーブルは日常的に使い、食器による衝撃もあるため全面的な塗替え修理にて対応をしています。
部分的な修理や既存塗膜の上に塗り重ねでは強度がなく塗膜が持たないからです。
天板と脚部を分離して工場へ運びます。
ドレクセルヘリテイジの塗装について
ドレクセルはアンティーク家具のような雰囲気を持つ高級家具で、かなり凝った塗装で仕上っています。
濃淡やスパッタリングと言って古木のような黒い点が散りばめられています。
通常の家具は、木地にオイルで着色したり、ウレタン塗料やラッカー塗料を吹き付けて完成です。つまり、同じ色を均等に着色しています。工程も少なく、短期に大量に生産することができます。
ドレクセルの家具は、塗った直後に部分的に拭き取ったり、また塗り重ねたりを繰り返し、濃淡が完成したら、黒点を出すためにスパッタリング塗装を施します。仕上がりの状態を見て最後にクリアを拭いて家具の保護とツヤ感を調整して完成。
つまり、通常の家具と比較して多くの工程と時間をかけて仕上げていきます。
これらの工程を省くと、ドレクセルではなく別の家具になってしまいます。
ドレクセルが工場で行ってきた工程と同じだけの工程を踏まないときれいなドレクセルは蘇りません。
私たちのノウハウと職人の技術、センス、工場の設備などトータル的にレベルの高い工場でなければドレクセルを預けることはできません。
金額はどうしても張ってしまいますが、当店の仕上げは自信をもってお届けできるだけの品質をお約束します。
ドレクセル・ヘリテイジ ダイニングテーブルの修理工程
アイロンの跡が消えるまでの工程を写真でご紹介します。
既存の塗膜を剥離します。ドレクセルのテーブルはコーナー以外は突板のため、慎重に剥離をしていきます。
今回は突板の一部にクラックが入り始めていて、修復できるぎりぎりの状態でした。
木目に沿って拭うことで、濃淡の模様を出していきます。濃淡のご希望がございましたらお申し出ください。
模様が出来たら、色を付けていきます。色を付けることで濃淡が淡くなります。
着色を済ませたらクリアでツヤ感の調整をします。
これでまたしばらく安心してお使頂けます。